◆医療・生命◆ マイクロ免疫化学システムの開発と血中腫瘍マーカーの定量 | |||||||
数センチ角のマイクロチップ上に,抗体修飾ガラスビーズを用いた免疫反応部,電気泳動によって目的試料を輸送する部分,化学発光検出する部分を組み込んだマイクロ空間分析システムを構築した。本装置を用いるとコントロール血清に添加した腫瘍マーカーである免疫抑制酸性タンパク質を数分以内に分離・定量することが可能であった。腫瘍マーカーに限らず抗体を修飾したガラスビーズを本装置に組み込めば分析対象を同様に分離・定量可能である。将来的には,何でも,どこででもはかれるパーソナル分析装置が実現可能である。 | |||||||
【H3006】 化学発光反応を利用したマイクロ空間分析システムの開発と (同志社大工)○塚越一彦・神野直哉・中島理一郎 |
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我々は、高い分離能と優れた検出感度を有する分離・検出手段として「キャピラリー電気泳動-化学発光検出」装置の開発を行なってきた。今回、これまで得られた知識・技術に基づき、『マイクロ空間分析システム』を開発した。 |
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「なんでも」:生化学方面の技術革新により、現在あらゆる抗原に対して、抗体を生成することが可能になりつつある。ダイオキシンのような比較的低分子の化合物に対しても抗体が生成可能になってきた。腫瘍マーカーに限らず、分析したい対象(抗原)に対する抗体を修飾したガラスビーズを『マイクロ空間分析システム』に組み込めば、その分析対象(抗原)を免疫反応(抗原抗体反応)を通して、分離・定量することができる。 |
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マイクロ空間分析システム
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