◆生活文化・ 原始地球上でのアミノ酸などの生体分子の生成に関する新たな仮説 |
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原始地球上で最初の生命が誕生する前に,アミノ酸などの生体分子が合成されたはずである。以前は,原始地球上にメタンが大量にあり,これとアンモニアからアミノ酸が生成したと考えられていた。しかし,今日,原始大気の主成分は二酸化炭素と考えられている。著者らは二酸化炭素とアンモニアから紫外線の作用によりアミノ酸などが生成しうることを見いだした。これは,原始海洋中にとけ込んだ二酸化炭素とアンモニアからアミノ酸が生成する可能性を示唆する。本研究では種々の分析法を用いてその合成機構について検証した。 |
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【C1031】 炭酸アンモニウム水溶液からの生命起源物質の合成 ー合成反応機構の解明ー (京工繊大院工芸科学) ○川端泰典・西田洋之・木原壯林 |
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“生命がいかに誕生したか”は人類永遠の夢多き探求課題である。それは、この課題が、生命の定義、初期生命体の重合と組織化過程、生命を誕生させた環境などに関する尽きない知的好奇心を駆り立てるからである。しかし、近年、“生命は宇宙から来た”とする見解が大勢を占め、生命起源物質(アミノ酸、核酸塩基、糖など)の生成と重合の過程やその反応場(環境)などに関する研究は低迷している。また、惑星探査などの宇宙科学がこれを加速している。 |
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