◆新素材・ モバイル検査機器の可能性を秘める光ディスク技術のバイオ分析への活用 |
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DNAやタンパク質などのバイオ分析を普及するためには安価な機器の開発が必要である。民生用の光ディスクで使用されている光ピックアップを光源とし,金属遮光膜を付加して検出感度を上げたバイオチップ基板を使用したシステムを制作した。この装置を用いて蛍光色素と結合したDNAの検出感度を測定し,バイオ分析に使用できることを確認した。この方法が確立できれば在宅診断,途上国での感染症検査,個人認証や一般家庭での食品検査など,医療・食品・環境分野で技術的な革命をもたらすものと期待される。 |
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【A1028】 光ディスク用ピックアップを用いたマイクロチャネル上の蛍光検出 (シャープデバイス研)○宮島欣幸・藤 寛・鍵沢 篤 |
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DNAやたんぱく質などのバイオ分析は、患者個人毎の治療や、病気に応じた最適な創薬など、高度医療に応用されようとしている。分析用のプローブとしては、生体環境に影響の少ないレーザ光などの光源が広く使用されている。しかし、現状では装置が高価であるため、研究機関、検査機関や大病院などの特定の機関でしか検査できない状況にある。 |
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将来、最先端のバイオサイエンスと民生技術との融合が進展すれば、これまで特定の機関でしか検査できなかったDNAやたんぱく質の分析が、一挙に身近なものとなり、モバイルな検査機器も夢ではなくなる。たとえば、光ディスクや携帯電話などの民生技術を生かした在宅診断、途上国での感染症検査、個人認証や一般家庭での食品検査など、医療・食品・環境分野で技術的な革命をもたらすものと期待される。 | ![]() |
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