◆医療・生命◆ 生活習慣病を予防する血中の植物性ステロールをはかる | ||||||
植物性ステロールはごまや大豆等に含まれており、コレステロールと類似構造をもち、コレステロールの腸管からの吸収を抑制するため、脳梗塞などの生活習慣病の予防になるとされている。今回、血中の植物性ステロールであるカンペステロール、スチグマステロール、β-シトステロールを固相抽出法とガスクロマトグラフィー/質量分析法により高感度で分析することができた。また、ヒト血中の植物ステロールは0.4 3.8 μMであった。今後、本法は食事やサプリメントなどの投与による血中の動態解明に役立つと思われる。 |
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【F1015】 血清中植物性ステロールの高感度定量法の開発 (日薬大)○久保 光志, 荒井 健介, 吉村 吉博 |
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植物性ステロールは、植物に含まれている脂質の総称で、特にごまや大豆などに多く含まれている。その植物性ステロールは、化学構造がコレステロールに類似しており、ヒトが摂取すると十二指腸においてコレステロールと競合的に働き、コレステロールの吸収を抑制する働きがあるため、コレステロールによる動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防に期待され、その中でもβ-シトステロールなどが多くの食品やサプリメントなどに応用されている。 |
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