◆生活文化・ 安定同位体比により覚せい剤をプロファイリングする
エネルギー◆ |
|||||||
覚せい剤のメタンフェタミンは風邪薬などの成分として用いられているエフェドリン類を原料として密造される。エフェドリンは様々な方法で製造されるが、化学的性質が同じであり識別は困難である。炭素や窒素の安定同位体比分析により、密造に使用されたエフェドリンの製造法の推測は可能となっている。さらにエフェドリンの水素同位体比δ2H分析を行うと、原料植物の生育場所や合成の際の化学原料の差異が現れ、識別の可能性が示された。今後、多くの試料の炭素、窒素と水素の安定同位体比の分析により、覚せい剤の密造に使用されたエフェドリン類の流通ルートの解明が期待される。 |
|||||||
【P1060】 覚せい剤メタンフェタミンと原料エフェドリンの (関税中央分析所1・東大院薬2)○倉嶋直樹1・牧野由紀子2・浦野泰照2・長野哲雄2 |
|||||||
覚せい剤のメタンフェタミンは、風邪薬などの成分として用いられるエフェドリンやプソイドエフェドリン等のエフェドリン類を原料として主に密造される。エフェドリン類は、麻黄という植物からの抽出(麻黄抽出法)のほか、糖蜜等の醗酵により生成する物質からの合成(醗酵法)、化学原料からの合成(化学合成法)により製造されている。密造組織は、これらエフェドリン類を正規ルートからの流用により入手していると考えられる。 |
|||||||
![]() |
|||||||