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2017年度

第350回 ガスクロマトグラフィー研究会講演会報告

 2017年5月26日の午後に、第350回GC研究懇談会講演会が北とぴあ15Fペガサスホール、にて開催されました。主題は「いまさら聞けないトラブル解決法 −GCの基礎をもう一度考える−」というもので、GC分析の基礎についての講演でした。様々なトラブル事例等を盛り込まれた実践的な内容で、参加者は約90名と非常に盛況でした。

  最初の講演は「無機ガス分析の基礎」という題で、(株)エア・リキード・ラボラトリーズの園部様に講演いただきました。標準ガスについて詳細に説明、ガス分析の信頼度向上のノウハウを解説いただき、大変有用な講演でした。

 2題目は「前処理装置の基礎」という題でアジレントテクノロジー㈱の中村様に講演いただいた。GCに使用される前処理装置(HS、P&T等)についてわかりやすく解説いただきました。

  3題目は「試料準備(液体)と注入口の基礎)という題で報告者(㈱島津製作所)和田)が講演しました。固体、液体の標準試料調製と、試料注入時にスプリット/スプリットレス注入口で起きている事象を解説、トラブル事例等についてもお話ししました。

  4題目は「分離とクロマトグラムの基礎」という題で、レステックの内海様の講演いただきました。分離に関係する要因からカラムの種類、選択等について、トラブルシューティングを多く紹介いただきわかりやすく、有用な講演でした。

  5題目は「検出器の基礎」という題で西川計測㈱の山上様に講演いただきました。主にFID,ECDおよびMSについて原理から不具合の要因等にも言及いただき非常にためになった講演でした。

  6題目は「定量計算の基礎、分析値の信頼性を確保する不確かさ算出」という題で産総研の渡邉様に講演いただきました。不確かさの見積もり方法について、詳細でわかりやすく解説されました。正確な定量のためには、できる限り不確かさを意識し、試料調製することの大切さがよく理解できました。

  講演会場入り口近くでは関連企業によるカタログ展示も行われ、休憩時間に多くのお客様が来訪されていました。

  講演後の意見交換会は、関係者を含め約40名が参加されました。活発な議論、意見交換がかわされ、あっという間に終了の時間になってしまいました。 今回の講演は年に一度のGCの基礎的な講演でした。トラブルシューテイングを多く紹介いただいた実践的な内容で満足度が高い講演会だったと思います。

(株)島津製作所 和田豊仁

講演の様子 

展示会場の様子

 

 

 


 

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